Vägen för alla

スウェーデンで学んだこと、生活、色々。

世界女性の日 International Women’s Dayに考える連帯の大切さ

今日は国際女性の日 International Women’s Dayです

 

今の社会をより良い未来へと導くものは何かと考えたら、連帯 Solidality という言葉が思い浮かびました。支え合い、というとより身近にかんじられるかな?

 

豊かなものはどんどん豊かになり、持たざる者はどんどん貧しくなる。

 

コロナではこれが特に顕著でして、もともと資本のある人たちは金融取引でウハウハな一方、シフトが減り生理用品が買えなかったり1日の食事回数を減らす人たちがいます。様々なNPONGOがお弁当を配ったり、行政サービスへ繋いだりして支援を届けるべく奮闘していると、報道でもよく取り上げられるようになりました。

 

社会は、精神的にも肉体的にも健康で、障がいのない、異性愛の、一定程度豊かな男性を基準に作られています

この基準は、規範Norm(正しいルール)となり、何がノーマルなのかを決めています。

この規範Normは、学校や会社、テレビやメディアを通して私たちの考え方やモノの見方や価値観を作っています。

規範Normから排除された人たちは、社会で生きているにも関わらず社会のすみっこに追いやられ、声を聞いてもらえないのです。

規範Normに合ったNormalノーマルな人ではない、ただそれだけで進学や就職の選択が限られ、法的な結婚を認められず、医療や公的サービスにアクセスしづらくなります。つまり、ライフチャンスがとても限られてしまいます。

 

コロナや金融危機といった危機Crisisのとき、まず一番に影響を受けるのが、精神的にも肉体的にも健康で、障がいのない、異性愛の、一定程度豊かな男性という規範から外れるノーマルじゃないグループです。

コロナ危機がつづく今、女性が女性と連帯するだけでなく、経済的・社会的・政治的な力をもつ多数派(日本の場合はヘテロセクシャル中産階級以上の男性)によって社会の端っこに追いやられている全ての人たちと協力し、連帯し、声をあげていくことがとても大切だと思います。

連帯して変革を実現するために。

instagramをみていると、SNS を上手く使って、知識を共有したり、意見書を一緒に提出したりと、新しい連帯のスペースが確実に育ってきているなと感じます。

まずは、そういう連帯の場をフォローしてみたり、自分が「これがフツーだよね」と思っているそのフツーを疑ってみたり、図書館に行ったりしてちょっと気になる話題を深堀りしたりしてみる。

連帯のためにできることは結構身近にころがっているもんです