スウェーデン社会に参加する初めの一歩
13日月曜はSamhällssamtalサムヘルスサムタルへ。
SamhällssamtalはVärmdö市が受け入れた難民の方々がスウェーデン社会を知るためのオリエンテーションクラスです。
月に1回×4回で、
民主主義
ジェンダー平等
暴力の禁止
子供の権利
HBTQ
などスウェーデン社会の仕組みや基本的な価値観を学びます。
基本的な価値観をまなぶことで、スウェーデン社会に参加しやすくなります。
オリエンテーションクラスの場所を提供しているのはSvenska Kyrkan(スウェーデン教会)ですが、キリスト教の布教とかそういうことはしません。
参加したのは、
今回のタリバン復権の混乱から避難してきたアフガニスタン人グループと、
イランから難民としてきたアフガニスタン人グループ。
てっきり私もオリエンテーションに参加できるのかと思いきや、
子どもたちのお世話をすることに。
就学前のちびちゃんたちと遊んだり、ちびちゃんのお母さんたちとお茶したり、教会の職員さんとお話したり。
甥姪の面倒しか見たことないのでどうしたもんかなと焦りましたが、教会職員のおじさんが慣れた様子で子どもたちと遊んでくれて助かりました。
教会は子ども向けのアクティビティをよくしてるため職員さんも慣れてるしおもちゃも沢山あるし、子どもたちには楽しい場所のようです。
ぶっちゃけると、
大学院の授業の一環としてインターンしてるのに子守りすんの!?
普段はボランティアの人もいるそうですが今回は手配できなかったようで、ボランティアの穴埋めやんけ…とがっかりしてました。
が、昨日ボスになんでオリエンテーションに同席できなかったのか聞いてみたところ、
教会が特に大切にしているのが、
オリエンテーションをする側と難民の方々が信頼関係を築くこと。
4ヶ月間にわたっておこなわれるオリエンテーションで難民の方々が安心して自由に発言する空間は、信頼関係のもとで成り立ちます。
教会側がここ何年もオリエンテーションをしてきてわかったことが、
外部の人間とくに自治体の人間がいると、やっぱり難民の方々は遠慮してしまったり警戒してしまう傾向があること。
自治体でインターンしている私は、自治体を代表している面もあり、だから教会は私がオリエンテーションに参加するのを避けたようです。
納得ですね。
オリエンテーションがどんなふうに行われてるのかSpråkstöd(通訳とここでは訳しますが、通訳以上の仕事をしていてとても大事な役割を担っているのでまたまとめます)に聞いてみたところ、
オリエンテーションする側と参加者が円になってすわり、説明を聞いてわからないことや疑問に思う事を自由に皆で話し合うそうです。
文化や宗教の異なる国から来た人にとって、今回はイスラーム圏からきた人たちですが、スウェーデン的なジェンダー平等やHBTQは”繊細な”テーマです。
だからこそ慎重に、時間をかけてじっくり話をする必要があるわけですね。