理論を学ぶー経験を分析し語るためにー
スウェーデンの大学の人文系コースでは理論を学ぶことが大事にされています。
人文系だと1年生の最初のコースは理論について徹底的に学びます。
理論=分析するためのツール、フレームワーク
と思ってください。
自分自身のこと、自分が持つ感情やいたみ、経験、世界の捉え方って説明しづらくないですか?
説明、さらには分析ってなると難しいですよね。
そういうとき、役に立つのが色んな理論たち!
自分自身のこと、自分が持つ感情やいたみ、経験、世界の捉え方を分析できるようになると、自分自身をより批判的に見れるようになります。
自分が育ってきた家庭環境や教育といった背景、今いる場所、自分がもっている特権などを理解し新たな世界の見方をゲットできます。
また自分はどういう時に差別されていると感じるのか、その差別は本当に存在するのか、存在するならその差別の原因はどこから来るのかなんてことを分析できるようになります。
そして、そういう風に理論を自分のものとして消化するにつれ
誰かに語れるようになる。
誰かとシェアできるようになる。
誰かと話し合えるようになると、お互いを理解しあえるようになります。
たとえ、理解しあえなくても
相手への共感につながったり、
理解しあえない理由がわかったりします。
自分自身を、他者を、世界をより深く理解し、共感する努力はみんなが生きやすい社会、みんなで共存する世界を作っていくエネルギーになります。
ということで、ジェンダースタディーズにおける理論を色々紹介できたらいいなと思います。