スウェーデン性交同意法 Samtyckeslagen Swedish sexual consent law
2013年から2017年にEUで最もレイプ被害が報告された国はどこでしょう？
2013年から2017年最もレイプ被害が報告された国はスウェーデンで、住民10万人あたり63件。ギリシャの30倍以上…
と思われるかもしれませんが、これにはワケがあります。
調査では、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ドイツ、イングランド/ウェールズと比較しているのですが、レイプの定義は国によって大きく異なります。
さらに、スウェーデンは他の国よりレイプの基準が広いのもレイプ件数が多くなるワケです。
①スウェーデンでは2018年の法改正で明確な同意のない性行為をレイプとしました。
「暴行・脅迫」があったか、「抵抗できない状況」だったかは関係なく、相手の同意なしのセックスはレイプです。
無言は肯定、なんてことはなく、相手がYESとちゃんと言うか行動に示さない限り、無言は性行為を拒否しているという意味です。
口頭で同意を相手に聞くか身体的に明確なYESの意思表示をしてもらいましょう。
②15歳未満の子供の性的虐待は、スウェーデンでは常にレイプと見なされています。
③多くの国では、同じ被害者に対して同じ加害者が犯した複数回にわたるレイプは犯罪としてカウントされません。
スウェーデンでは、1回1回がすべて個別の犯罪としてカウントされます。
④他の国に比べて、レイプ被害を受けたと報告するのにハードルが低く、被害者が通報しやすくなっています。
他国と同じ定義でレイプをカウントすると、
一気に減ります。
名古屋地裁岡崎支部にて実子への性的虐待が無罪になり、ひどく衝撃的でした。
現行法の改正を求める声が大きくなってきていています。
どのように改正すればレイプ被害をよりきちんと裁けるのか、スウェーデンの性交同意法がヒントになるかなと掘り下げていってみようと思います。
Which country is the worst place where the most rapes were reported in the EU during the years 2013-2017?
According to EU statistics, it was SWEDEN!
63 reports per 100,000 inhabitants.
That is more than 30 times more than Greece！
However there are several reasons why Sweden is ranked the worst place.
The study has compared Sweden with Norway, Denmark, Germany and England / Wales. Each countries defines rape diffently.
①2018, a new law was enacted that sex without consent is rape, even when there are no threats or force involved. A person must give clear consent, verbal or physical.
②In Sweden, sexual abuse of children under the age of 15 is always considered rape.
③In many countries, several rapes committed by the same perpetrator against the same victim are counted as a crime. In Sweden, all individual rapes are counted as separate crimes.
④The willingness to report is greater in Sweden
参考
Brottsbalk (1962:700) Svensk författningssamling 1962:1962:700 t.o.m. SFS 2020:617 - Riksdagen
