Vägen för alla

スウェーデンで学んだこと、生活、色々。

ジェンダーニュートラル代名詞 Gender-neutral pronoun

 

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ストックホルム中央駅


ジェンダーニュートラル代名詞  Hen ヘン と En エン

 

 

スウェーデン語は他の言語に比べて(日本語とかフランス語とか)、社会の変化に合わせて柔軟に変化しています。

スウェーデンジェンダー平等を実現しつつある社会でして、言語もそれを反映。

ジェンダーニュートラルな代名詞、なるものが存在し少しづつ置き換わってきています。

代表的なのは、3人称代名詞の Hen ヘン です。

Hon彼女や Han彼 のかわりに使われるようになってきました。

自分の性別を男女どちらの性にも固定したくないとき、第三者の性別がわからないときに新聞や一般的な出版物で使われます。

ジェンダー学部では、最初の授業で自己紹介のときに、名前とどの代名詞で呼ばれたいかを書くことが多いです。

今のプログラムでは20人中3人ほどがHenで呼んでねーと言ってました。

I assume that, in Sweden, there is a kind of social consensus that language is something flexible and  has been changing as the society has been shifting. 

These days, Gender-neutral pronouns are getting its popularity here. For example, a person who is conscious about gender-neutrality in language prefers to use Hen instead of Hon and Han. 

スウェーデンに引っ越してきて2年ほどスウェーデン語コースに通っていて、ジェンダーニュートラルな代名詞というテーマは2-3回学校で取り上げられていました。

スウェーデン社会が何を大事にしてるのかを学ぶのにちょうどいいテーマです。

 

 次は、一般的に人々を指す Enエン

一般に不特定多数の人々を指す代名詞としてMan があります。

In swedish, when you talk about people in general, you can use “MAN”.

Like this, 

 

ここでは喫煙できません。

Man får inte röka här. 

You can not smoke here.

 

このManには一人の男性という意味もあり、男性が一般の人々を代表するという家父長的社会の考えが言語に反映されていてジェンダーニュートラルではないため、 Enエンを使うようになってきました。

Man has 2 meanings, a male and people in general. So the usage of MAN as meaning people in general reflects on the patriarchal paradigm that men represent the whole people. 

 

えーちょっとジェンダーに敏感なりすぎてるんちゃうの?と思われるかもしれません。

Perhaps, some people might feel it’s too radical to change the usage of language.

 

が、

But

 

言語は私たちが息をするのと同じように日々自然に使うもので、意識してなくても私たちの考え方や感じ方、世界の捉え方は、ある意味言語に制限されいてます。

Our way of thinking, talking, expressing and behaving is unconsciously limited by language. Without language, we can't live.

 

言語はその社会の文化やイデオロギー、政治や歴史が反映されていて、どういう言葉を使うかってのは、自分のアイデンティティの形成にとても影響しています。

Language is a mirror which reflects on culture, politics, religion and history constructing the society we live in.

なので、

 

どんな言語をどういうふうに話すか

 

はとても大事で、ジェンダーニュートラルな言葉が必要なのです。

So, it’s significant to consider how you talk, which word you use. 



日本語だったらどんなふうにジェンダーニュートラルな表現ができるか考えてみましょう!

彼、彼女は あの方、あの子、あの人 とかですかね。

 

日本語だと一般的に 人々 を言いたいとき、例文のように、あんまり主語を言わないし、あえて言うなら

みなさん、とか?