Vägen för alla

スウェーデンで学んだこと、生活、色々。

スウェーデンの修士課程ってどんな感じ? その1

 

 

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STOCKHOLM


2月4日に秋学期の成績が出そろい、無事に秋学期を終えました。

1月15日に秋学期が終りましたが、1月18日から容赦なく春学期が始まり、息つく暇もない!次のコースの文献読みができてない!なんなんやこのタイトなスケジュールは!と文句たらたらです(笑)

1月後半はutbränt(barning out) 燃え尽き症候群気味でしたがサンボの実家でリフレッシュしたりほかの分野の方と勉強会したりとでやる気復活、またいろいろブログ書い楽しもうと.思います。

 

今後スウェーデンで留学を考えてる方やスウェーデンに移住後の進路に悩む方の参考になるかなということで9月から1月までどういうスケジュールで何を勉強してたのかシェアします。

私が今勉強してる修士コースは Lund 大学Sociology社会学部の Gender studiesジェンダー学科が提供しているGender, Migration,Social Justice ジェンダー、移民、社会正義というプログラムです。

https://www.genus.lu.se/om-institutionen#

 

1学期は英語で、2学期以降はスウェーデン語での授業になり、スウェーデン語コースを修了してれば外国人でも入学可能です。

スウェーデン人以外にもデンマーク人の生徒もいて、プレゼンやレポートは英語でやらしてもらってます。徐々にスウェーデン語にシフトしていくつもりです。

 

スウェーデン

秋学期と春学期の2学期制で、9月が一年のスタート。

 

9月10月は同じペースで1週のうち2日 授業 1日ゼミ。

ゼミは生徒が企画して運営し、毎週異なるグループが担当しました。

ゼミを休んだら、レポート3ページを追加で書かねばなりません。

めんどくさいので絶対授業もゼミも休まない!という生徒が大半です。

 

秋学期通しのスケジュールは以下↓

9月Gender in a Global World

 4週授業 1週レポート

 

10月Gender and Nation in Europe

 4週授業 1週レポート

 

11月から1月15日 The Social Scientific Research Design and Process

 8週授業   1週グループ課題と個人課題

 1週のうち2日 授業 1日グループワークとワークショップ 1日ゼミ。

 

9月はGender in a Global Worldというテーマ。

世界中のジェンダー問題を、主にグローバル経済に焦点をあてて勉強しました。

ゼミはその週の課題図書をまとめ、クラスで議論するテーマを考えるタスクと、

その週の課題図書にあったケーススタディをおこないクラスで議論する問題を考えるタスクの二つ

をしないといけませんでした。

課題図書はだいたい1500ページ

担当教員は Maja Säger先生と Diana Mulinari 先生



Week 1

Feminist theory — current debates

Week  2

Globalisation, gendered inequalities, resistance and the body

Week 3

Gender, migration and borders

Week 4

Gender and labour

 

9月29日がレポート締め切りで、その前の週の22日にレポート草稿提出、24日Opponent(クラスメートが自分の草稿を読みいい点悪い点を指摘したり質問したりする。自分もクラスの誰かの草稿を読む)がありました。

 

成績は2000字のレポートと2000字のリーディングログ(課題図書の読書記録)で決まります。

リーディングログは最初っからつけとけばよかったのにうっかり課題の存在を忘れてて再提出になりました。トホホ。

クラスメートの何人かも忘れてて、あ、うちだけじゃなかったのねと仲間意識が芽生えました。

 

 

感想

読む量が半端ないです!

ひたすら読んで、新しい理論を学んで、この理論をどう使って分析できるか考え…と消化しきれぬままに次の週に突入!と怒涛のスピードでした。

レポートでは学んだことをちゃんと理解してるのか、ちゃんと課題図書を読んだのかを見せないといけないので、できる限り読みましたが、実際は全部読み切った生徒のほうが少なかったようです。クラスメートに聞きました(笑)

 

初めてやるOpponentは大変!

Opponentってなんぞ、peer reviewってなんぞと調べて、クラスメートのドラフト読んで発表のための原稿準備して.....

しかも草稿の提出をゼミの準備と並行してやらないといけなかったので、書くのがめっちゃ遅い私にはつらさ100倍でした。

修士コースでは必要なスキルなので、場数をふんで修士論文提出の際のオポーネントをうまくオーガナイズできるように練習あるのみです。

 

ゼミでもちゃんと私参加してます!という態度を見せないといけないので、せめて1回は発言するよう努力しましたが、議論について行って建設的なコメントをするにはまだまだ言語のトレーニングも、質問を組み立てるトレーニングも必要だと痛感しました

このクラスは、同じプログラムの生徒以外にも、修士2年生の留学生や他のコースの2年生も参加していて、そういう生徒たちはみんなレベルが高くて学ぶことがたくさんありました。

ゼミのやり方や、議題の設定、先生への質問などさすが2年生!という感じ。

自分が2年生になるころに同じくらい成長できてたらいいなと思います。

 

ちなみにレポート課題は以下

Assignment 1

 

Choose a contemporary social phenomenon, political issue, or current event that you think is interesting and important to analyse critically; that you think is connected to the themes of the course and that you can analyse with the course literature provided. Formulate your own question in connection to this phenomenon/event/issue and explore it through applying the different theoretical perspectives in the course literature. You should also argue, building on the course literature, for why you think the question you have posed is important to explore within the frames of the themes of the course.

 

Be careful to strike a balance between width and depth in your engagement with the course literature. We will not give you an exact number for how much course literature you need to use (because references are not really possible to quantify like that), but you should instead see it as a part of the assignment to show that you have worked through the literature enough to be able to make a selection and strike a balance between width and depth.