Vägen för alla

スウェーデンで学んだこと、生活、色々。

インターン探しの雑感

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stockholm

お久しぶりです〜

怒涛の4月がおわり、なんやかんやと秋のインターンの受け入れ先が決まりました。

よかったー!!!!

ほんとによかったー!!

 

インターン探しが始まったのが2月末でそれからPersonlig brev(志望動機書のようなもの、カバーレター)をひたすら書く毎日にうんざり…でした。

地味に時間と体力削られ、授業の課題もあるのにー!!!キー!!!っとなっていました。

 

スウェーデン自治体kommunにおけるインテグレーションintegration(社会統合)と女性移民をテーマに修論を書きたいなあとフワッと考えているため、

自治体でインターンすれば一石二鳥じゃね!? 

と第一志望は自治体でのインターンでした。

第二志望はインテグレーションや女性、移民に関して活動している市民団体。

 

昨年に引き続き、今年もコロナで募集が中止になったり募集人数が減ったり…と需要と供給が一致してなさすぎで、倍率がえらいことになっているためホンマにインターン先見つかるんかな…と不安との戦いでしたが、幸い自治体でインターンできることになりました。

募集を出していなかったところなんですが、直接メールしてやり取りしてみたところ、受け入れてもらえることになりました。ハッピー。

しかしインターンをするためには今学期の授業にちゃんと合格しなければいけないので再試も含めてあと2個課題をこなさねばなりません。

 

インターンの重要性

スウェーデンでは就職するためにはインターンがとても大事で、文系は特にそうです。インターンで経験をつんで、コネも作って卒業後の就職につなげるという…。

サンボは修士課程在学中にインターン先を見つけて、インターン終了後もそこで夏のバイト、そのまま定期バイトへ移行。

卒業後にボスたちにバックアップしてもらって別の場所で就職しました。

モデルケースのようだ。

 

私の修士課程では3学期目がインターンか選択科目か選べるようになっていて、クラスメートは全員インターンを選んだようです。

職業学校(Yrke högskolan)でも3学期目はインターンのところが多いですね。

大学院の場合、自分が勉強してるプログラムが終わったあとでもfristående kurs自由選択科目としてインターンを1学期する道があったりします。

インターンが見つからなければ選択科目の授業をこなし、修論書いて卒業→インターンのクラスを1学期とる、ということも考えていました。

 

インターン先の探し方

スウェーデンのパーマネントビザ持ってる人向け)

 

2月末から5月はじめにかけて秋学期のインターン募集があります。

あらかたのインターン無給なので、学校や大学に在籍していてCSN(奨学金)がもらえる学生であることという条件が多いです。

Arbetsförmedlingen(職安)からインターンに応募する、というのもあり。

インターン選考ではバイト経験、市民団体でインターンをしたいならボランティア経験も重視されます。

 

先に書いたように、私ぼ第1志望は自治体、第2志望はNGOです。

自治体のケースでは、アナウンスは自治体のホームページやLinkedinに募集が出ます。

アナウンスが出てなくてもインターンを受け入れてくれるケースがあるので、直接問い合わせるのも有効な手です。

私はストックホルムから通える自治体は片っ端から連絡しましたが、ほとんどの自治体はコロナのためにインターン受け入れなし…。

 

NGOインターンしたい場合は、

LinkedInや

Globalportalen https://globalportalen.org/platsbank,

ideella jobb https://www.ideellajobb.se/ 

 

というプラットフォーム、各団体のホームページにインターン募集のアナウンスが出ます。

多くの団体が政府からの補助金で成り立ってるため、コロナ下で補助金が減らされている今、新たにインターンを受け入れられる体力があるところは少ないようです。

 

他にも、知り合いやクラスメートにインターン良さそうなところないか聞いてみたりしました。

 

他の分野でインターンを探していた友人たちもLinkedInをたくさん使っていたので、LinkedInはマストなようです

 

インターンを探してみて感じたこと

スウェーデンにコネクションがないとなんでもかんでもゼロからの戦いで大変!

インターンも就職も、募集をかける前に社員のコネクションで良さそうな人がいないか探す組織が多いので、いい人脈を築くのが特に重要です。

スウェーデンだと、大学生は生徒会やクラブ活動(のようなもの)、バイトを通してネットワークを広げています。

クラスメートたちは友人やボランティアをしてた所、家族の知り合いなど、今まで作ってきたコネクションをうまいこと使ってインターンを見つけてきていました。

私は勉強で手一杯なので王道の人脈つくりはできていませんが、

インターンを探し始めた途端、サンボとサンボパパママが友達や知り合いに聞いてくれたり、親戚にも声をかけてくれてアドバイスやよさそうなアナウンスを教えてもらったりしました。

家族の人脈を使うのも結構よくあるやり方だそうです。

 

こういう人脈重視な就職活動やインターン探しは、スウェーデンにコネクションがあまりない移民がスウェーデン労働市場に入っていくのを難しくするよなあと感じました。

やってみたい仕事のビジョンがぼんやりとあるなら、バイトでもボランティアでもなんでもいいのでとりあえずその仕事の分野にもぐり込む!

ってのが対処法の一つでしょうか。

 

移民が不利、というのは厳然たる事実ですが、同時に、移民であるというバックグラウンドは多様性を重視する自治体や市民団体に応募する際は強味になります。

面接では日本のこと、スウェーデンの前に留学していたイランのこと、移民として過ごしたスウェーデンでの経験などをよく聞かれました。

語学ではネイティブに敵わない分、その他のところでアピールできるものはどんどん使う作戦!

 

他にもなるほどな〜と感じたインターン探しのメリットは、

自分の現在地がクリアになることと具体的なキャリアプランが描けたことです。

面接するよという反応があったところをリストアップしたら、

自分が今持ってるものkompetensがどの団体にマッチしてるのか、

今後自分がどういうことをブラッシュアップすればいいのか、

が見えてきました。

ついでに興味関心の幅が広がりラッキー。

 

また、どんなキャリアをどういうプロセスで作ってけばいいのかちょっとクリアになったおかげで、将来への不安がすこし和らぎました。

私の場合は、offentliga sektor(自治体や省庁), ideell organisation(市民団体)がメインになりそうです。

プライベートの会社は…なさそう?

コンサルやアナリスト会社での募集をちょこちょこみかけたので民間で就職するとしたらこういうジャンルかなと思います。

でもコンサルができるほどのスウェーデン語力はまだないので、将来応募できたらいいなあ。

 

本気の就活前にインターン探しをするのは勉強と両立するのが大変でしたが(レポート書き終わらなくて再試をくらいました…)、

学びが多くてやって良かったです!